【農業の未来へ】チームで管理する新時代の果樹園づくり

現在、日本の農業は大きな転換期を迎えています。高齢化により世代交代が加速し、農園の規模縮小や閉鎖も珍しくなくなってきました。これまでのように「一人の熟練農家がすべてを管理する」スタイルから、「企業やチームによる共同管理」へと、農業の形が変わりつつあります。

 

このような背景の中、チーム全体で農地の情報を正確に把握・共有し、誰が見ても分かる形で管理していく体制が、今後ますます求められます。

 

今回は、福岡市スマート農業推進協議会による実証実験の一環として、福岡県内の柑橘類果樹園を対象に実施した現地調査・管理手法のDX(デジタルトランスフォーメーション)事例をご紹介します。

 

STEP1:空撮で果樹園全体の把握

対象となった果樹園では、複数品種の果樹が混在しており、管理者の方も果樹の配置や品種の情報をすべては把握していないという課題がありました。

そこでまず、ドローンを使った空撮により、園全体の様子を可視化。上空写真をもとに、管理の第一歩となる「現状の見える化」を行いました。

空撮写真から園内及び周囲の状況を確認

STEP2:果樹の配置を正確に記録

空撮写真をもとに、オルソ画像(歪みのない航空写真)を生成し、果樹園の航空写真地図を作成しました。

ただし、園の一部が山に隣接しており、空撮だけでは果樹の位置を正確に把握できないエリアも。そこで、UAV搭載型レーザースキャナ(Zenmuse L1)を用いた3Dスキャニングを実施。果樹の位置をより正確に抽出しました。

レーザスキャンで取得した点群(果樹のみ緑表示)

STEP3:営農システムと連携したチーム管理へ

取得したオルソ画像や3Dモデルをもとに抽出した果樹の位置座標と、管理者が持っていた果樹リストと照合。正確な果樹配置図を作成しました。

果樹の位置を黄色点で示した図面(果樹情報を削除している状態)

 

この情報は、JA全農様が提供する営農管理システム「Z-GIS」にインポートし、アプリ上で「果樹の種類・位置・作業状況」などをチームでリアルタイムに共有できるように設定。これにより、誰が見てもすぐに園内の状況を理解でき、効率的な農作業の分担が可能となります。

 

今後の農業には「データの見える化」と「チームでの共有」が不可欠です

このような空撮・3Dスキャン・GIS連携による農園管理は、今後の大規模化・法人化が進む農業において、ますます重要になると私たちは考えています。

 〇果樹園や農地の現状を正確に把握したい

 〇管理を属人化から脱却し、チームで共有したい

 〇効率的な営農体制を構築したい

こうしたお悩みをお持ちの企業農家様、農業法人様は、ぜひ一度ご相談ください。

 

現地調査から空撮、3Dマッピング、システム導入支援までワンストップで対応いたします。

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