スマート林業実現に向けたドローン活用事例
近年、林業をはじめとする一次産業では、慢性的な人材不足や従事者の高齢化が深刻な問題となっています。その中でも、林業は特に危険度が高い業種のひとつとして挙げられています。
弊社では、ドローンを活用して得たデータを基に、これらの課題を解決するための取り組みを進めており、スマート林業の実現に向けた実証実験を重ねております。
現在まで実証実験を行ってきた中で、効率的かつ高精度な森林管理を実現することが可能な活用法をご紹介します。
高画質航空写真による広範囲の森林管理
航空測量用カメラを搭載したドローンを飛行させ、任意の範囲を対象に高画質な航空写真(オルソ画像)を作成します。この航空写真は、森林の植生状況や枯れた樹木の位置を正確に把握できるため、広範囲にわたる森林の状況を一目で確認できます。

高画質航空写真(約4.5km2の範囲)

拡大画像:森林の植生を確認できる
3Dデータを活用した樹木管理
レーザースキャナーを搭載したドローンにより、樹木の高さや地表面の詳細なデータをスキャンします。専用ソフトを使って、このデータから樹木と地面の高さを分類し、断面図を作成できます。この断面図をもとに、樹木の高さや地表面の形状を正確に計測することが可能です。

任意断面表示(地表面形状と樹木の高さを確認できる)

3Dモデル上での樹木高計測
このように作成したデータやGISを活用することで、林業における森林管理作業において下記のようなメリットがあります
森林モニタリングの効率化
点群データや高画質航空写真を使用することで、特定時点の森林のデジタル記録を永続的に作成できます。将来的には、このデータを再分析し、森林の成長過程や変化を詳細にモニタリングすることができます。
広範囲の迅速なデータ収集
従来の徒歩による測量方法では時間がかかる広い森林エリアも、ドローンを使えば短時間で効率的にカバーできます。これにより、時間の経過とともに発生する変化や成長を頻繁にモニタリングでき、管理の精度が向上します。
弊社ではさらに、マルチスペクトルカメラを使用して枯れ木の判別を行うなど、今後もドローンを活用したスマート林業の可能性を追求していきます。
樹木や森林管理にお困りの方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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